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【2026年最新版】系統用蓄電池アグリゲーター一覧|主要11社を比較・特徴や選び方を解説
系統用蓄電池の収益性は、蓄電池の性能だけでなく、アグリゲーターに運用を任せるかによって大きく変わります。
しかし、「どの会社を選べばよいのか」「各社の違いがわからない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、アグリゲーターの役割や必要性、選び方をわかりやすく解説するとともに、公開情報をもとに主要アグリゲーター11社の特徴や実績を比較して紹介します。系統用蓄電池の導入や運用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
>>主要アグリゲーターを先に見る
国内主要アグリゲーター一覧表【2026年最新版】
| 会社名 | 主な事業領域 | 系統用蓄電池での役割 | 対応市場※公開情報 | 特徴 | 系統用蓄電池の実績に関するプレスリリース |
|---|---|---|---|---|---|
| 株式会社エナリス | ・アグリゲーション ・需給管理 ・GX支援 ・小売電気 | ・市場取引 ・運用業務 ・充放電制御 | ・卸電力市場 ・需給調整市場 ・容量市場 | 需給管理から市場運用までワンストップで対応 | 2025年4月 約1万世帯分の充放電が可能な大型蓄電池設備を三重県に建設 2026年5月 美樹工業「阿曽蓄電池事業」の運用を受託 |
| 株式会社東芝 | ・再エネアグリゲーション ・蓄電池制御 ・EPC ・O&M | ・EPC ・運用保守 ・保安業務 | ・卸電力市場 ・需給調整市場 ・容量市場 | EPCから運用・保守・市場運用まで一体対応 | 2026年1月 前田建設と東芝エネルギーシステムズ、系統用蓄電池事業に参画 2026年6月 木島平・蓮蓄電所のEPC、運用保守、保安業務、アグリゲーション業務を受注 |
| E-Flow合同会社 | ・VPP ・系統用蓄電池運用 ・再エネアグリゲーション | ・市場取引 ・AI運用 ・マルチユース運用 | ・卸電力市場 ・需給調整市場 ・容量市場 | AIを活用したマルチユース運用に対応 | 2025年6月 fantasista gunma PSS (群馬太田蓄電所)の運用サービス開始 2025年8月 JAPEX美浜蓄電所の運用サービス開始 |
| デジタルグリッド株式会社 | ・電力取引 ・再エネ調達 ・アグリゲーション ・アセット管理 | ・運用計画 ・市場入札 ・充放電指示 | ・卸電力市場 ・需給調整市場 ・容量市場 | 電力取引プラットフォームと市場運用を組み合わせたサービスを提供 | 2025年10月 静岡県御殿場市の系統用蓄電所で試運転開始 2026年4月 初の100%自社保有蓄電所が試運転を開始 |
| RE100電力株式会社 | ・アグリゲーション ・小売電気 | ・市場運用 ・充放電制御 ・O&M | ・卸電力市場 ・需給調整市場 ・容量市場 | O&Mとアグリゲーションを一体で提供 | 2026年5月 RE100電力、神戸エネルギー株式会社の系統用蓄電池(2MW/4MWh)運用を支援 2026年7月 RE100電力、株式会社Birdmanと系統用蓄電池のアグリゲーション業務代行契約を締結 |
| Second Foundation Japan合同会社 | ・電力トレーディング ・再エネアグリゲーション ・エネルギー供給資産の管理 | ・市場取引 ・供給資産管理 ・市場運用 | ・卸電力市場 ・需給調整市場 ・容量市場 | 欧州で培ったAI・アルゴリズム取引を活用 | 2024年10月 スマートソーラーの野木町系統用蓄電所でアグリゲーターに選定 2025年10月 ポート株式会社と系統用蓄電所事業で業務提携 |
| GridBeyond合同会社 | ・エネルギー最適化 ・電力トレーディング ・アグリゲーション | ・市場運用 ・AI制御 ・充放電最適化 | ・卸電力市場 ・需給調整市場 ・容量市場 | AIを活用した市場価格予測と自動運用 | 2025年 GridBeyond、PORTとともに初の一次調整力運用を開始 |
| イーレックス株式会社 | ・電力小売 ・発電事業 ・再エネ事業 ・アグリゲーション | ・蓄電池運用 ・市場運用 ・アグリゲーション | ・卸電力市場 ・需給調整市場 ・容量市場 | 自社でアグリゲーターとして市場運用まで実施 | 2026年4月 系統用蓄電池の第1号案件の商業運転開始 |
| 丸紅新電力株式会社 | ・電力小売 ・需給管理 ・アグリゲーション | ・市場運用 ・試運転対応 ・アグリゲーション | ・卸電力市場 ・需給調整市場 ・容量市場 | 試運転から市場運用まで一体で支援 | 2025年10月 サンヴィレッジ社と系統用蓄電池運用業務委託契約を締結 2026年1月 ニシム電子工業と丸紅新電力による系統用蓄電池・太陽光併設型蓄電池のパッケージ商品の提供開始 |
| 東京ガス株式会社 | ・都市ガス ・電力事業 ・再エネ事業 | ・市場運用 ・需給管理 ・アグリゲーション | ・卸電力市場 ・需給調整市場 ・容量市場 | 電力トレーディングを活用したマルチユース運用 | 2025年3月 (株)レノバが開発する合計165MWの蓄電所について20年超の需給運用を受託 2026年4月 青森県の2か所の系統用蓄電所に関する最適運用サービス契約の締結 |
| Q.ENESTホールディングス株式会社 | ・再エネ事業 ・電力小売 ・太陽光関連 ・系統用蓄電池 ・アグリゲーション | ・市場運用 ・需給管理 ・AI運用 ・アグリゲーション | ・卸電力市場 ・需給調整市場 ・容量市場 | ・系統用蓄電池・再エネ併設蓄電池のアグリゲーションサービスを展開 ・自社運営サービスのノウハウを基盤にサービスを提供 ・高圧1拠点からの導入に対応 | 2026年5月 高圧1拠点から導入可能な「蓄電池アグリゲーションサービス」を本格提供開始 |
アグリゲーターの選び方
系統用蓄電池の収益は、蓄電池そのものの性能だけでなく、どのアグリゲーターに運用を任せるかによって大きく変わります。
アグリゲーターごとに対応市場・運用戦略・手数料体系・サポート内容は異なるため、知名度だけではなく運用実績や契約条件も比較することが重要です。
ここでは、契約前に確認しておきたい4つのポイントを解説します。
運用実績・導入実績
最初に、系統用蓄電池の商用運転実績を確認します。
アグリゲーターは市場価格や需給状況を分析し、充放電のタイミングを判断します。そのため、実際の運用経験が豊富な事業者ほど、市場環境に応じた運用が期待できます。
特に以下のような実績が公開されているか確認すると良いでしょう。
- 系統用蓄電池の運用実績
- 蓄電所の導入支援実績
- 電力市場での運用実績
- 電力会社・自治体・企業との共同プロジェクト
- プレスリリースや導入事例
契約条件や運用実績を公開していない事業者もあるため、公式サイトだけで判断できない項目は問い合わせて確認しましょう。
対応市場(JEPX・需給調整市場・容量市場)
アグリゲーターによって、市場運用の方針や得意とする市場は異なります。
系統用蓄電池では、主に次の3つの市場を組み合わせて収益を得ます。
| 市場 | 主な収益源 |
|---|---|
| JEPX(卸電力市場) | 電力価格差を利用した売買(アービトラージ) |
| 需給調整市場 | 調整力の提供による収益 |
| 容量市場 | 将来の供給力確保に対する収益 |
近年は、複数の市場を組み合わせて収益の最大化を図る運用が一般的です。電力価格や市場環境は常に変化するため、状況に応じて最適な市場で運用できるアグリゲーターを選ぶことが重要です。
契約前には、次のような点を確認しておきましょう。
- 運用対象としている市場(JEPX・需給調整市場・容量市場など)
- 複数市場を組み合わせた運用実績があるか
- 市場環境の変化に応じて運用方針を見直せる体制があるか
- 運用実績や収益シミュレーションを公開しているか
手数料・契約形態
収益性だけでなく、契約条件や費用体系も確認しておきたいポイントです。
アグリゲーターによって契約内容は異なるため、契約前に次のような項目を確認しましょう。
- 手数料の算定方法(レベニューシェア方式など)
- 契約期間
- 中途解約時の条件
- システム利用料やその他の費用の有無
- 運用実績や収益レポートの提供内容
手数料だけで判断するのではなく、運用実績や収益性、サポート体制を含めて総合的に比較することが重要です。
サポート体制・運用ノウハウ
電力市場の制度やルールは定期的に見直されるため、アグリゲーターには市場環境の変化に応じた運用が求められます。
そのため、契約前には次のようなサポート体制も確認しておきましょう。
- 市場制度やルール変更への対応
- 運用改善の提案
- トラブル発生時のサポート体制
- 運用実績や収益レポートの提供
- 遠隔監視や保守体制
また、アグリゲーターによっては、市場分析ツールや独自の運用アルゴリズムを活用し、収益性の向上を目指している事業者もあります。
系統用蓄電池は長期間にわたって運用する設備であるため、運用実績だけでなく、担当者との相談体制や情報提供の充実度も比較することが重要です。
主要アグリゲーター11社
系統用蓄電池の収益性は、アグリゲーターの運用方針やサポート体制によって左右されます。
この章では、公開情報をもとに主要アグリゲーター11社の事業領域や系統用蓄電池への関与、特徴などを紹介します。
相談前に確認したい点
・高圧/特別高圧/低圧のどこまで対応するか
・PCS、EMS、遠隔制御の指定有無
・最低保証、収益分配、インバランス負担
・新規案件の受託条件と運開可能時期
1.株式会社エナリス
株式会社エナリスの特徴
- 小売電気事業者・発電事業者・アグリゲーターなどを展開
- 充放電制御や需給管理、市場運用支援などを提供
株式会社エナリスは、法人電力ユーザー・小売電気事業者・発電事業者・アグリゲーターなどを展開する、エネルギーの総合ソリューション企業です。
系統用蓄電池では、充放電制御や需給管理、市場運用支援などを提供しており、蓄電池事業者の収益向上を支援しています。2025年4月には、auリニューアブルエナジー株式会社と共に大型蓄電池設備を三重県に建設し、アグリゲーターとして市場取引を担うことを発表しました。
また、2026年には美樹工業株式会社が開発を進める「阿曽蓄電池事業」の運用受託を公表しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な事業領域 | アグリゲーション、需給管理、GX支援、小売電気 |
| 系統用蓄電池での関与 | アグリゲーション業務、市場取引、運用業務、充放電制御 |
| 対応市場 | 卸電力市場(JEPX)、需給調整市場、容量市場(公開情報による) |
| 系統用蓄電池に関するプレスリリース | 2025年4月 約1万世帯分の充放電が可能な大型蓄電池設備を三重県に建設 2026年5月 美樹工業「阿曽蓄電池事業」の運用を受託 |
| 公式サイト | https://www.eneres.co.jp/ |
2.株式会社東芝
株式会社東芝の主な特徴
- 再生可能エネルギーや蓄電池システムなど多様なエネルギー事業を展開
- 市場価格予測から充放電制御、市場取引まで一貫して支援
株式会社東芝は、VPPや再生可能エネルギー、蓄電池システムなど、多様なエネルギー事業を展開しています。2026年4月には東芝エネルギーシステムズ株式会社を吸収合併し、同社が提供していた系統用蓄電池向けアグリゲーションサービスや蓄電池制御サービスを継承しました。
系統用蓄電池では、アグリゲーターとして市場価格予測や充放電計画の作成、各種電力市場での取引、蓄電池の制御まで一貫して支援しています。また、利用形態に応じて「アグリゲーター型」「運用代行型」「SaaS型」の3種類の蓄電池制御サービスを提供可能です。
2026年に発表された前田建設工業株式会社との系統用蓄電池事業では、アグリゲーターとして市場価格予測から充放電計画の作成・制御まで担当することも公表しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な事業領域 | 再エネアグリゲーション、蓄電池制御、EPC、O&M |
| 系統用蓄電池での関与 | EPC、運用保守、保安業務 |
| 対応市場 | 卸電力市場(JEPX)、需給調整市場、容量市場(公開情報による) |
| 系統用蓄電池に関するプレスリリース | 2026年1月 前田建設と東芝エネルギーシステムズ、系統用蓄電池事業に参画 2026年6月 木島平・蓮蓄電所のEPC、運用保守、保安業務、アグリゲーション業務を受注 |
| 公式サイト | https://www.global.toshiba/jp/top.html |
3.E-Flow合同会社
E-Flow合同会社の主な特徴
- 関西電力グループ100%出資
- 系統用蓄電池を含む多様なエネルギーリソースの市場運用を展開
E-Flow合同会社は、2023年に設立された関西電力株式会社100%出資の、エネルギーリソースアグリゲーション事業者です。VPP事業や系統用蓄電池事業、再生可能エネルギーアグリゲーション事業を展開し、多様なエネルギーリソースの市場運用を行っています。
系統用蓄電池では、蓄電池の市場取引や充放電スケジュールの策定・制御、事業化支援などのアグリゲーションサービスを提供しています。関西電力グループで培ったVPP事業のノウハウを活かし、卸電力市場(JEPX)、需給調整市場、容量市場を組み合わせた市場運用を支援しています。
2024年にAIを活用した系統用蓄電池のマルチユース運用を開始したことを発表しています。AI活用システムにより、卸電力市場、需給調整市場における日々の市場動向を踏まえた、最適な市場取引をサポートしています。※
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な事業領域 | VPP事業、系統用蓄電池事業、再生可能エネルギーアグリゲーション事業 |
| 系統用蓄電池での関与 | アグリゲーション業務、市場取引、AI運用、マルチユース運用 |
| 対応市場 | 卸電力市場(JEPX)、需給調整市場、容量市場(公開情報による) |
| 系統用蓄電池に関するプレスリリース | 2025年6月 fantasista gunma PSS (群馬太田蓄電所)の運用サービス開始 2025年8月 JAPEX美浜蓄電所の運用サービス開始 |
| 公式サイト | https://eflow.co.jp/ |
4. デジタルグリッド株式会社

デジタルグリッド株式会社の主な特徴
- 独自の電力取引プラットフォーム「DGP」を展開
- 運用計画立案や蓄電池への充放電指示など運開後のサポートを提供
デジタルグリッド株式会社は、電力取引プラットフォーム「デジタルグリッドプラットフォーム(DGP)」の運営をはじめ、電力小売や再生可能エネルギー関連サービスを展開する企業です。系統用蓄電池向けアグリゲーションサービスの提供にも取り組んでいます。
系統用蓄電池では、運用計画立案・市場入札・計画提出・蓄電池への充放電指示など、運開後のサポートを提供しています。インハウスでエンジニアを抱えているため、市場の制度変更に迅速かつ柔軟に対応できる点が強みです。
2026年には、子会社による系統用蓄電所を竣工し、系統用蓄電所の需給管理(アグリゲーション)を担うことが発表されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な事業領域 | 電力取引プラットフォーム、電力小売、アグリゲーション、再生可能エネルギー関連サービス |
| 系統用蓄電池での関与 | 運用計画立案、市場入札、計画提出、蓄電池への充放電指示 |
| 対応市場 | 卸電力市場(JEPX)、需給調整市場、容量市場(公開情報による) |
| 系統用蓄電池に関するプレスリリース | 2025年10月 静岡県御殿場市の系統用蓄電所で試運転開始 2026年4月 初の100%自社保有蓄電所が試運転を開始 |
| 公式サイト | https://www.digitalgrid.com/ |
5. RE100電力株式会社
RE100電力株式会社の主な特徴
- 条件付きで初期費用0円・業務委託料5%の料金体系を公開※
- 24時間365日の監視体制によるO&Mサービスを提供
RE100電力株式会社は、アグリゲーション事業・プラットフォーム事業・電力事業を展開する企業です。系統用蓄電池向けアグリゲーションサービスでは、土地募集・DD・土地開発・建設・O&Mまで、一貫して支援を行っています。
条件付きで初期費用0円・業務委託料5%の料金体系を採用しているほか、24時間365日の監視体制によるO&Mサービスも提供しています。※また、卸電力市場(JEPX)、需給調整市場、容量市場を活用した市場運用に対応しています。
2026年7月には、株式会社Birdmanと系統用蓄電池のアグリゲーション業務代行契約を締結し、最適な充放電制御および24時間365日の遠隔監視を通じて、設備価値の最大化と長期的な安定運用を支援することを公表しています。
※公式サイトより
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な事業領域 | アグリゲーション事業・電力事業・プラットフォーム事業 |
| 系統用蓄電池での関与 | アグリゲーション業務、電力市場取引、需給運用、充放電制御、O&M(運用・保守) |
| 対応市場 | 卸電力市場(JEPX)、需給調整市場、容量市場(公開情報による) |
| 系統用蓄電池に関するプレスリリース | 2026年5月 RE100電力、神戸エネルギー株式会社の系統用蓄電池(2MW/4MWh)運用を支援 2026年7月 RE100電力、株式会社Birdmanと系統用蓄電池のアグリゲーション業務代行契約を締結 |
| 公式サイト | https://www.re100-denryoku.jp/ |
6. Second Foundation Japan合同会社
Second Foundation Japan合同会社の主な特徴
- 再生可能エネルギーのアグリゲーションや系統用蓄電池の市場運用を展開
- Second Foundation Groupが提供する高度な予測・取引・スケジューリング機能を利用
Second Foundation Japan合同会社は、チェコに本社を置くSecond Foundation Groupの日本法人です。2023年に設立され、再生可能エネルギーのアグリゲーションや系統用蓄電池の市場運用を展開しています。欧州で培ったアルゴリズム取引やAIを活用した市場運用を強みとしています。
特に、電力スポット市場、需給調整市場(バランシング)、容量市場における蓄電池システムを含むエネルギーの供給資産管理などを重点的に行っています。インバランスコストを最小限に抑えるため、Second Foundation Groupが提供する高度な予測・取引・スケジューリング機能を利用した事業展開が特徴です。
直近の実績としては、2024年にスマートソーラーが開発する栃木県野木町の系統用蓄電所において、アグリゲーターに選定されたことを発表しています。また、2025年にはポート株式会社と系統用蓄電所事業の運用に関する業務提携を締結しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な事業領域 | 電力トレーディング、再エネアグリゲーション、エネルギー供給資産の管理 |
| 系統用蓄電池での関与 | 市場取引、供給資産管理、市場運用 |
| 対応市場 | 卸電力市場(JEPX)、需給調整市場、容量市場(公開情報による) |
| 系統用蓄電池に関するプレスリリース | 2024年10月 スマートソーラーの野木町系統用蓄電所でアグリゲーターに選定 2025年10月 ポート株式会社と系統用蓄電所事業で業務提携 |
| 公式サイト | https://second-foundation.jp/ |
7. GridBeyond合同会社

GridBeyond合同会社の主な特徴
- AIを活用した市場価格予測・自動取引技術を活用
- プロジェクト開発から市場運用・長期保守まで一体で支援
GridBeyond合同会社は、アイルランドに本社を置くGridBeyondグループの日本法人です。AIを活用したエネルギー最適化や電力トレーディング、アグリゲーションサービスを展開しており、日本市場では系統用蓄電池の市場運用にも取り組んでいます。
系統用蓄電池では、AIを活用した充放電の最適化や市場価格予測をもとに、卸電力市場(JEPX)・需給調整市場・容量市場を組み合わせたアグリゲーションサービスを提供しています。プロジェクト開発から市場運用、長期保守までを一体で支援するソリューションを展開しています。
2025年にポート株式会社と系統用蓄電所事業の運用における業務提携を締結し、日本市場で初となる系統用蓄電池の電力取引を開始したことを発表しています。また、同年には「ポート群馬伊勢崎蓄電所」において需給調整市場一次調整力の運用を開始したことを公表しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な事業領域 | エネルギー最適化、電力トレーディング、アグリゲーションサービス |
| 系統用蓄電池での関与 | アグリゲーション業務、AIによる市場運用、充放電制御、電力取引 |
| 対応市場 | 卸電力市場(JEPX)、需給調整市場、容量市場(公開情報による) |
| 系統用蓄電池に関するプレスリリース | 2025年 GridBeyond、PORTとともに初の一次調整力運用を開始 |
| 公式サイト | https://gridbeyond.com/ |
8. イーレックス株式会社
イーレックス株式会社の主な特徴
- 電力小売事業で培った需給管理・電力トレーディングのノウハウを活用
- 系統用蓄電池や太陽光併設型蓄電池への投資を積極的に展開
イーレックス株式会社は、電力小売事業や発電事業、再生可能エネルギー事業を展開するエネルギー事業者です。近年はアグリゲーション事業を成長分野の一つと位置付け、系統用蓄電池や再エネ併設型蓄電池を活用した事業にも取り組んでいます。
系統用蓄電池では、電力小売事業で培った需給管理や電力トレーディングのノウハウを活かし、アグリゲーターとして蓄電池の運用を担っています。卸電力市場(JEPX)や需給調整市場、容量市場の3市場にて、市場対応ノウハウの蓄積と蓄電池の市場価値最大化に取り組んでいます。
実際に、2026年4月には宮崎県串間市で系統用蓄電池第1号案件における商業運転を開始しています。電力小売・発電・アグリゲーションで培ってきた知見を総動員し、迅速かつ柔軟な調整力を提供しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な事業領域 | 電力小売、発電事業、再エネ事業、アグリゲーション |
| 系統用蓄電池での関与 | 蓄電池運用、市場運用、アグリゲーション |
| 対応市場 | 卸電力市場(JEPX)、需給調整市場、容量市場(公開情報による) |
| 系統用蓄電池に関するプレスリリース | 2026年4月 系統用蓄電池の第1号案件の商業運転開始 |
| 公式サイト | https://www.erex.co.jp/ |
9. 丸紅新電力株式会社
丸紅新電力株式会社の主な特徴
- 系統用蓄電池のフルパッケージサービスを提供
- 試運転対応・一般送配電対応・アグリゲーション業務に対応
丸紅新電力株式会社は、丸紅グループの電力小売事業者として、電力販売や需給管理、再生可能エネルギー事業を展開しています。近年は系統用蓄電池事業にも注力しており、蓄電池の開発から市場運用までを一体で支援するサービスを提供しています。
系統用蓄電池では、試運転対応・一般送配電対応・およびアグリゲーション業務を担っています。また、金融機関、保険会社等とファイナンスや保険等の提携サービスを提供していく予定と公表しています。
2025年には、サンヴィレッジ社と系統用蓄電池運用業務委託契約を締結し、2025年中に100MWの受注を目指すことを発表しています。2026年にはニシム電子工業株式会社、株式会社パワーエックスと連携し、太陽光併設型蓄電池・系統用蓄電池向けパッケージ商品の提供を開始しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な事業領域 | 電力小売事業、需給管理、再生可能エネルギー事業、アグリゲーション事業 |
| 系統用蓄電池での関与 | アグリゲーション業務、需給運用、充放電計画の策定、市場運用支援、試運転対応 |
| 対応市場 | 卸電力市場(JEPX)、需給調整市場、容量市場(公開情報による) |
| 系統用蓄電池に関するプレスリリース | 2025年10月 サンヴィレッジ社と系統用蓄電池運用業務委託契約を締結 2026年1月 ニシム電子工業と丸紅新電力による系統用蓄電池・太陽光併設型蓄電池のパッケージ商品の提供開始 |
| 公式サイト | https://denki.marubeni.co.jp/ |
10. 東京ガス株式会社
東京ガス株式会社の主な特徴
- 蓄電所の自社開発や最適運用サービスなどを展開
- 電力市場トレーディングや需給管理ノウハウを活かした蓄電池の最適運用を実施
東京ガス株式会社は、都市ガス事業や電力事業、再生可能エネルギー事業を展開する総合エネルギー事業者です。長年にわたり培ってきた電力市場取引の知見を活かして、蓄電所の自社開発やオフテイク契約による他社蓄電所の利用権獲得、最適運用サービスの3つの取り組みを展開しています。
系統用蓄電池では、電力市場でのトレーディングや需給管理のノウハウを活かし、アグリゲーターとして蓄電池の最適運用を実施しています。卸電力市場(JEPX)、需給調整市場、容量市場を活用したマルチユース運用に対応し、系統用蓄電池の収益最大化を支援するサービスを提供しています。
2025年には、レノバが開発する計165MWの系統用蓄電所向けに最適運用サービスの提供を開始しました。2026年にも、青森県内2か所の系統用蓄電所に関する最適運用サービス契約を締結したことを発表しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な事業領域 | 都市ガス事業、電力事業、再生可能エネルギー事業、アグリゲーション事業 |
| 系統用蓄電池での関与 | アグリゲーション業務、市場運用、需給管理、AI運用 |
| 対応市場 | 卸電力市場(JEPX)、需給調整市場、容量市場(公開情報による) |
| 系統用蓄電池に関するプレスリリース | 2025年3月 (株)レノバが開発する合計165MWの蓄電所について20年超の需給運用を受託 2026年4月 青森県の2か所の系統用蓄電所に関する最適運用サービス契約の締結 |
| 公式サイト | https://www.tokyo-gas.co.jp/ |
11. Q.ENESTホールディングス株式会社

Q.ENESTホールディングス株式会社の主な特徴
- 系統用蓄電池・再エネ併設蓄電池のアグリゲーションサービスを展開
- 自社運営サービスのノウハウを基盤にサービスを提供
Q.ENESTホールディングス株式会社は、系統用蓄電池・再エネ併設蓄電池のアグリゲーションサービスを展開する事業者です。太陽光発電所の自社運営やPPA事業、電力小売事業を通じて培った発電・需給管理・蓄電池制御のノウハウを基盤に、アグリゲーションサービスの提供を行っています。
系統用蓄電池では、市場取引・充放電制御・収益管理を統合し、複数市場や市場外契約を組み合わせた支援サービスを提供しています。高圧1拠点からの導入に対応しており、蓄電池の収益最大化と安定運用の両立をサポートしています。
2026年5月には、初の系統用蓄電所「Q.ENEST佐野高圧蓄電所」の運用を開始し、得られた運用データや知見をAI予測精度や充放電制御の改善に活用しています。ハンファジャパン株式会社との連携により、蓄電池の選定・調達から各種手続き、保守運用まで一気通貫で対応しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な事業領域 | 再生可能エネルギー事業、アグリゲーション事業、電力取引・リスク管理事業、プラットフォーム事業 |
| 系統用蓄電池での関与 | 市場運用、需給管理、AI運用、アグリゲーション |
| 対応市場 | 卸電力市場(JEPX)、需給調整市場、容量市場(公開情報による) |
| 公開されている関連実績 | 2026年5月 高圧1拠点から導入可能な「蓄電池アグリゲーションサービス」を本格提供開始 |
| 公式サイト | https://www.qenest.com/business/aggregation |
系統用蓄電池アグリゲーターとは?
系統用蓄電池アグリゲーターとは、太陽光発電や蓄電池、EV(電気自動車)などをまとめて管理し、電力市場で運用する事業者です。
再生可能エネルギーの普及によって電力需給の調整が難しくなる中、設備の充放電や消費電力をコントロールしながら電力の安定供給を支えています。
簡単に言えば、「分散したエネルギー設備をまとめて運用する司令塔」のような存在です。
近年は家庭や企業の設備だけでなく、系統用蓄電池の運用を担うケースも増えています。
アグリゲーターの役割
アグリゲーターの主な役割は、電力の需要と供給のバランスを調整し、蓄電池や再生可能エネルギーを効率的に運用することです。
再生可能エネルギーの導入が進むと、天候によって発電量が変動しやすくなるため、電力の需給バランスを調整する仕組みが欠かせません。
アグリゲーターは、需要家へのデマンドレスポンス(DR)の実施や、蓄電池の充放電制御、市場価格に応じた運用を行い、電力システムの安定化を支えています。また、複数の電力市場を活用して収益の最大化を図ることで、蓄電池事業者の収益向上にも貢献しています。
このように、アグリゲーターは電力の安定供給と蓄電池事業の収益性向上を両立する役割を担っています。
系統用蓄電池で必要とされる理由
系統用蓄電池は、電力市場の価格や需給状況に応じて充電・放電のタイミングを判断することで収益を生み出します。そのため、収益を最大化するには市場価格の予測や充放電計画の作成、蓄電池の遠隔制御など、高度な運用が欠かせません。
こうした運用を担うのがアグリゲーターです。EMS(エネルギーマネジメントシステム)を活用して蓄電池を遠隔制御し、卸電力市場(JEPX)や需給調整市場、容量市場などの状況に応じて最適な運用を行います。
また、複数の蓄電池や再生可能エネルギー設備をまとめて管理するVPP(仮想発電所)の仕組みを活用することで、電力系統の安定化と蓄電池事業の収益性向上の両立を支援しています。
VPP・EMSとの関係
アグリゲーターを理解するうえで、「VPP」と「EMS」の違いも押さえておきましょう。
- VPP(Virtual Power Plant):太陽光発電や蓄電池、EVなどの分散型エネルギーリソースをまとめて制御し、一つの発電所のように運用する仕組みです。
- EMS(Energy Management System):蓄電池や太陽光発電などの設備を監視・制御し、エネルギー利用を最適化するシステムです。
- アグリゲーター:EMSで取得した設備データを活用しながら、VPPを構成する設備を運用し、電力市場での取引や収益最大化を目指した運用を担う事業者です。
それぞれの役割をまとめると、「EMS=設備を制御するシステム」「VPP=設備を束ねる仕組み」「アグリゲーター=VPPを運用して収益化する事業者」という関係になります。これらが連携することで、系統用蓄電池の効率的な運用と収益最大化が実現されています。
アグリゲーターが行う市場運用と収益分配
アグリゲーターは、系統用蓄電池の充放電を制御しながら、複数の電力市場を活用して収益の最大化を目指します。市場価格や電力需給を予測し、どの市場で運用するかを判断することが主な役割です。
主な運用先には、卸電力市場(JEPX)、需給調整市場、容量市場があります。近年は、複数の市場を組み合わせる「マルチユース運用」を目指す事業者が増えており、市場環境に応じて最適な市場で運用することで収益機会の拡大を図っています。
収益分配や契約条件はアグリゲーターによって異なります。公開情報では、市場で得られた収益から一定の手数料を差し引いて分配する契約や、業務委託料を設定する契約などが確認できます。
契約内容は事業者ごとに異なるため、契約前には収益分配の仕組みや手数料、契約期間、運用対象市場などを確認することが重要です。
電力アグリゲーターに関するよくある質問
系統用蓄電池アグリゲーターについては、「アグリゲーターは必須なのか」「低圧案件でも利用できるのか」など、契約前に疑問を持つ方も少なくありません。
この章では、系統用蓄電池アグリゲーターに関するよくある質問と回答をまとめました。
アグリゲーターと特定卸供給事業者の違いは?
アグリゲーターのうち、電気事業法上の「特定卸供給」を行う事業者は、特定卸供給事業者として経済産業大臣への届出が必要です。一方、アグリゲーションサービスを提供するすべての会社が、同じ契約形態や事業区分に該当するわけではありません。
事業内容や提供するサービスによって、届出の有無や事業スキームが異なる場合があります。契約を検討する際は、事業者の公式情報を確認しましょう。
アグリゲーターなしでも運用できますか?
理論上は可能ですが、実際には難しいケースが多くあります。系統用蓄電池で収益を上げるには、卸電力市場(JEPX)や需給調整市場、容量市場の価格や需給状況を分析し、適切なタイミングで充放電を行う必要があります。
また、市場運用には専門的な知識に加え、需給管理や電力取引、充放電制御を行うシステムや運用体制も求められます。そのため、多くの系統用蓄電池事業者はアグリゲーターへ市場運用を委託しています。
低圧の系統用蓄電池でも利用できますか?
対応の可否はアグリゲーターによって異なります。高圧・特別高圧の系統用蓄電池を主な対象としている事業者がある一方で、低圧の系統用蓄電池に対応している事業者もあります。
対応可能な電圧区分や蓄電池容量、PCS・EMSの仕様、接続条件などは事業者ごとに異なるため、契約前に確認することが重要です。
アグリゲーターの契約形態にはどのような種類がありますか?
契約形態はアグリゲーターによって異なります。公開情報では、市場収益に応じて手数料を設定する契約や、業務委託料を定める契約などが確認できます。また、市場運用に加えて、監視・保守や運用支援まで含めたサービスを提供する事業者もあります。
契約内容は事業者ごとに異なるため、契約前には収益分配の仕組みや手数料、契約期間、運用範囲、中途解約時の条件などを確認することが重要です。
まとめ
系統用蓄電池アグリゲーターは、蓄電池の充放電を最適に制御し、卸電力市場(JEPX)や需給調整市場、容量市場を活用して収益最大化を支援する事業者です。市場運用には専門的な知識やシステムが必要となるため、多くの事業者がアグリゲーターを活用しています。
アグリゲーターを選ぶ際は、運用実績や対応市場、契約形態、サポート体制に加え、公開されている導入実績や公式情報を確認することが重要です。自社の事業計画や蓄電池の仕様に合った事業者を比較・検討し、長期的な運用を見据えて選定しましょう。
「チクデン」では、系統用蓄電池事業を検討している事業者様へ、検討から事業化まで無料でサポートをしております。アグリゲーター・EPC・メーカー・金融機関などの選定にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。








